「七草粥を食べる日」として知られる日。
私が育った田舎は、野原に行けば簡単に七草が手に入っていました。
生い茂る雑草の中から食べられる草を見つけ出す知識は、
誰に教わるともなく身に付いていたような気がします。
そんな光景は今は昔のことでしょうか・・・
いつ頃からかスーパーなどでは七草セットが売られるようになりました。
小さいパックの中にぽっちりと野菜のミニチュアが並んでいて、
その割合に決して安くはありません・・・
それではと、今年は
「芹 薺 御行 繁縷 仏の座 菘 蘿蔔 これぞ七種」
を覚えた娘とともに、七草を買い求めました。
七草の風習や、その種類は地域によって違いもあるようですが、
『1月6日の夜に厄を払うお唱えをしながら七草をたたき、たたいた七草を
入れたお粥を炊いて、翌日の朝に神様に供えてから家族で食べ、
その年一年の無病息災を祈るもの』とされます。
そんな平安古来からの厳粛な風習ではありますが、
朝お粥を炊くって一仕事・・・。食事のタイミングもなかなか
揃わない我が家では、夕飯時にゆっくりと頂くことにしています。
・・・とはいえ、お粥です。
ワインとはちょっと微妙・・・
という訳で、我が家のお決まりは「七草リゾット」です。
イタリアではお米は野菜料理の位置付けですが、
そこは日本人、しっかりメインのボリュームで頂きます♪
お米は日本のコシヒカリを使い、隠し味に白味噌、
仕上げには振り柚子で、どことなく和の要素も取り入れたリゾットです。
日本米で作る時は、お米を洗わないことはもちろん、
最初にお米に透明感が出るまでしっかりオイルで炒めて
表面をコーティングすること、そしてなるべく混ぜないことで
リゾット専用のお米でなくとも十分美味しいアルデンテに
仕上げることが出来ます。
そしてこの日のワインは、今年1月1日より
エノテカに新しく仲間入りしましたイタリアのブランド
「アンティノリ」の白ワインを頂きました。
イタリア全土にまたがって広くワインビジネスを展開する
名門中の名門貴族アンティノリ家が、本拠地トスカーナの地を離れ、
「長靴の踵」プーリア州で手掛けるシャルドネが、こちらの
「ピエトラ・ビアンカ」です。
ピエトラ・ビアンカとは“白い小石”の意味。
ほのかな樽香、上品なヴァニラの芳香とともに
リンゴや白桃などの熟した果実や蜂蜜のニュアンスが
感じられる、リッチで余韻の長いワインです。
さすがアンティノリ、一流のエレガンスが漂う正統派スタイルは
今も尚健在といったところでしょうか。
ワインのクリーミーさと相まって、リゾットにもピタリとはまる
1本でした。
どうか今年も一年、健康でありますように☆
☆エノテカ・ワインライフブログにお越しいただき、ありがとうございます☆

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