2018年6月2日土曜日

炙りイワシのマリネとピノ・ノワール【旬の食材6月】

みなさま、こんにちは♪

徐々に梅雨入りを迎えている今日この頃。農業女子としては、この季節の雨は夏野菜の成長を促す恵みの雨。感謝しつつ、大雨にならないよう祈るばかりです。。

さて。
エノテカ・オンラインで毎月旬の食材とワインとのマリアージュをご紹介している特集、「旬の食材」。6月のテーマは「イワシとピノ・ノワール」ということで、今回の主役の食材は、コチラのお魚です^^

イワシの中でも一般的に出回っている「マイワシ」。日本近海を春に北上し、秋に南下するので、春から秋にかけてが旬と言えます。 

梅雨を迎える6月~7月のイワシは「入梅イワシ」とも呼ばれ、有数の漁場である千葉沖が特に有名。千葉沖ではちょうどイワシのエサとなるプランクトンが豊富な今時期のイワシは、特に美味とされているんですよね。

イワシ料理の中でも、サッと酢で〆たものが大好物の我が家。年中食べている一品が、 「とろけるような食感!」と、目の覚めるような飛びっきりの上物に出会うのは、特にこの時期に多いような気がしています。


今回は、脂ののった鮮度抜群のイワシが手に入ったので、ピノ・ノワールの赤ワインに合わせた一皿をご紹介しますね^^♪


「炙りイワシのマリネとキヌアのサラダ仕立て」

今回のテーマ・・・
「肉には赤ワイン、魚には白ワイン」というのが定説のように言われてきたことから考えると、「イワシとピノ・ノワール?!」と思う方も少なくないかもしれませんね。

私は個人的に、魚の中でも鉄分の多いマグロやカツオなどの赤身や、脂肪分の多い青魚類は、軽めの赤ワインの方が合わせやすいと思っています。

そもそも魚と白ワインの組み合わせは、料理にバターやオイルが入って魚をコーティングする場合は難なくクリアしますが、お刺身や焼き魚など、魚を生、もしくは焼いただけのような油脂を含まない場合においては、逆に魚の臭みが目立ってしまうという難しさがあるんですよね・・・

もちろん、全ての赤ワインが合うという訳では無いですが、樽が効いていない軽めのピノ・ノワールやサンジョヴェーゼなどを選び、料理に合わせた適切な温度で愉しめば、白ワインよりもピタピタとハマることも多いのです。

そう考えると、料理とワインのマリアージュって楽しいですよね♪


さて!
調理法や選ぶワインに一工夫が必要なイワシとピノ・ノワールですが、今回ぜひご紹介したい組み合わせ。
赤ワインヴィネガーで軽く〆てから皮目だけを香ばしく炙ったイワシに、ブルゴーニュ産のエレガントなピノ・ノワールをチョイスしました。


選んだワインは、オリヴィエ・ルフレーヴの「ブルゴーニュ・キュヴェ・マルゴ」

美食の町としても知られるブルゴーニュのボーヌから車で約15分、ピュリニー・モンラッシェ村を拠点とするオリヴィエ・ルフレーヴ。ブルゴーニュ最高の生産者、 故ヴァンサン・ルフレーヴ氏の甥、オリヴィエ・ルフレーヴ氏が手がけるドメーヌ兼ネゴシアンです。

彼らは白ワインの高名な造り手ですが、赤ワインもまた秀逸。幅広いラインナップがヴィンテージに関わらず安定して高い品質であること、そして総じてコストパフォーマンスが高いことが強みの造り手です。

今回ご紹介する「ブルゴーニュ・キュヴェ・マルゴ」は、コート・ド・ボーヌ一帯のブドウをブレンドして造られる1本。マルゴ王妃として知られる、マルグリット・ド・ヴァロワの名前、そしてオリヴィエ氏の娘の名前でもある「マルゴ」。オリヴィエ・ルフレーヴならではの気品に満ちたスタイルで、華やかなアロマと透明感のある果実味が魅力のエレガントなピノ・ノワールです。



グラスに注ぐと、艶やかで透明感のある美しい色合い。華やかながらも調和が取れたスタイルは、フードフレンドリーな印象。料理と一緒に気軽に愉しむ1本としておススメです。

特に、今回のイワシ料理とはピタピタですよ♪
炙ることで溶け出した皮と身の間の脂分を、軽めの酸とタンニンがスッキリと流してくれ、仕上げのバルサミコヴィネガーがワインとイワシをピッタリと結びつけてくれます。

簡単に作り方、ご紹介しますね。

1.イワシは3枚におろし、両面に塩をして冷蔵庫で30分置きます。
2.1の塩を赤ワインヴィネガーで綺麗に洗い流し、キッチンペーパーで水気をふき取ります。
3.キヌアは茹でて、さいの目に切った赤玉ねぎ、セロリ、パプリカ、黒オリーブのスライス、刻んだバジルの葉、塩こしょう、オリーブオイルで調味しておきます。
4.2のイワシの皮目に縦方向に数本切れ目を入れ、皮目だけバーナーもしくはフライパンでさっと炙ります。
5.3をお皿に盛り、4を盛り付け、仕上げに煮詰めたバルサミコヴィネガーを添えて完成です。


脂ののったイワシとピノ・ノワールの美味しいマリアージュ、是非イワシが旬のうちにお試しになってみてくださいね♪



▽本日ご紹介したワインはコチラ



▽コチラの「旬の食材」特集でも詳しくご紹介しています。是非ご覧ください♪


    
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2018年5月22日火曜日

初夏の晩酌はロゼの気分♪ 「ロサード・デ・マルベック」

みなさま、こんにちは♪

このところ梅雨入り前のサラッと爽やかな風が気持ち良いですね。程よい陽気に誘われて、晩酌がつい進み過ぎる今日この頃です^^

さて。
そんな快適な初夏にぴったりのワインと言えば…ロゼ!
昨夜の晩酌ワインも、コチラのロゼで乾杯♪

ボデガ・ノートンの今年の新作、「ロサード・デ・マルベック」

アルゼンチンの主要品種、マルベック100%で仕立てられたロゼ。「淡い色合いでアルコール度数が高くなく、繊細なロゼワインを造りたい」という思いから生まれたのだそう。
ワインの優しい色合いはもちろんですが、ラベルのロゴを縁取る繊細でエレガントなデザインにも、このワインへの思いが表現されているのかもしれませんね。

どちらかというと凝縮感やボリュームのあるスタイルのワイン造りに定評のあるボデガ・ノートンだからこそ、このロゼがリリースされた際、嬉しい驚きを覚えたものです。
味わいも、見た目そのままにフレッシュな果実味と繊細で軽やかなスタイルが魅力です。


ロゼワインは近年日本でもシェアが拡大していますが、魅力のポイントとしては
・合わせる料理を選ばない「万能さ」
・色あいの濃さが味わいに直結している「選びやすさ」
・普段飲みに嬉しい価格帯が多い「お手頃さ」

そして、一主婦である私が何より思うのが、和洋折衷のお料理が雑多に並びがちな家庭の食卓で、白ワインと赤ワインの中間という立ち位置のロゼは、何とも頼りがいのあるアイテムなんです。
「ロゼ未体験」という方は、ぜひ試して頂きたいですね^^


さてさて。前置きがだいぶ長くなりましたが…

昨夜のロゼと愉しむ我が家ご飯。まさに!和洋折衷の食卓です。笑

先ずは旬のお野菜から♪

「ヤングコーンの蒸し焼き」 

我が家みんな大好き、ヤングコーンの季節です♪
大きくなる前のとうもろこしを間引いた、いわゆる赤ちゃんとうもろこし。ホクホクした実はもちろんですが、何よりヒゲが甘くて美味しいのです!
生ハムと一緒に頂けば、ワインが進む前菜になります。

そして、2品目は・・・
「海老のタイ風サラダ」

暑さを感じる季節になると、タイ料理の出番が多くなる我が家。
(私の好みの問題という話も。。笑)

今夜はロゼと決めて思い立って作ったこちら。守備範囲の広いロゼワインは、スパイスの効いたエスニックや中華料理のような料理もお任せ!特に、海老や蟹を使った料理とは相性が良いので、まさにロゼワインにピッタリな一皿という訳です。


そして、本日のメインディッシュ


「豚ヒレ肉のコンフィ」
 
赤ワインの要素も持ち合わせているロゼは、肉料理とも合わせることが出来ますが、それでもやはりステーキやビーフシチューのようなガッツリとした料理は赤ワインに軍配が上がります。ロゼに合わせるとしたら、鶏肉や豚肉、調理法としてはボイルや蒸したようなシンプルな料理が良いですね^^

今回の料理は、豚肉の部位の中で一番肉質のキメが細かく、あっさりと淡白なヒレの部分を、塊のままジップロックに入れてお湯にポチャンと付けるだけ、という何とも簡単料理ではありますが・・・

肉好きのテンションを上げるフォトジェニックな外観!(もう1枚。笑)


この料理を食卓に運ぶと自然と歓声がわき起こり、ひとしきり「ピンクの豚談義」で盛り上がるので、我が家のホームパーティーではよく登場するメニューです。

それこそロゼ色という表現がぴったりに仕上げた、しっとりとした食感と繊細な味わいの肉料理は、まさにロゼワインに合うので、簡単に作り方ご紹介しますね。

1.豚ヒレ塊肉は、塩、こしょう、にんにくを擦り込み、タイムの枝、ローリエ、肉が漬かるだけのオリーブオイルと一緒にジップロックに入れます。
*ジップロックは耐熱のもの、2重にしておくと良いです。
*味をしっかり肉に入れたい場合は、この状態で一晩冷蔵庫でマリネします。

2.鍋にお湯を沸かし、65℃にキープした状態で約2時間ゆっくりと加熱します。
*肉のタンパク質は80℃を超えると固くなりますので、それを超えないことが重要です。
*仕上がりの目安は、ピックを刺してみて赤い肉汁が出ない状態であればokです。

タンパク質硬化が起こらないように低温で調理するのですが、殺菌という意味では肉の中心温度が65℃以上を一定時間保つ必要があるので、そのコツだけ覚えてしまえば簡単!
肉をオイルで煮るような形になるので肉のもつ水分を保持したまま、しっとり柔らかくなりジュージーに仕上がります。

今回は、ソースを別添えするのでシンプルな味付けですが、塩加減や使うスパイスやハーブを変えることで、お好みに仕上げることが出来ます。

贅沢に分厚く切り分け、お皿に。
リンゴを刻んで煮詰めたソースとバルサミコ酢を添えて、仕上げに黒胡椒を挽いて頂きます♪



リンゴソースとバルサミコ酢、お肉を一緒に食べると、口に入れた瞬間広がる甘味としっとりと滑らかなお肉の食感。まさに、繊細でフレッシュなタイプのロゼとはマリアージュです。

あっさりとした部位だけに、いくらでも食べられる!と肉好き夫。
肉、ワイン、肉、ワイン…と永遠のループだそうです。笑
食欲の落ちる時期にも、おススメの一皿かもしれませんね^^


これからの季節まさにトップシーズンを迎えるロゼワイン。キリッと冷やして、日々の食卓で料理と共に気軽に愉しんでみてくださいね♪


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2018年4月30日月曜日

シェーブルチーズのキッシュとプイィ・フュメ【旬の食材5月】

みなさま、こんにちは♪

家の窓から眺める木々の緑。日に日に緑色を深め葉が生い茂っていく様子に初夏の訪れを感じる今日この頃です。

さて。
エノテカ・オンラインで毎月旬の食材とワインとのマリアージュをご紹介している特集、「旬の食材」。5月のテーマは「シェーブルチーズとロワール白ワイン」ということで、今回の主役はコチラです。

我が家のシェーブル勢揃い。笑

ポワトゥ地方産の白カビで覆われたタイプ「サント・モール・ブラン」(手前)、シェーブルチーズの最高傑作のひとつと言われるロワール産「セル・シュール・シェル」(左奥)、キメ細かく滑らかな生地のポワトゥ地方産シャビシュー・デュ・ポワトゥ(右奥)。

シェーブルチーズとは山羊乳のチーズのことで、特有の爽やかな酸味があり、チーズのなかではどちらかと言うとクセのあるタイプ。ただ、フレッシュなものから熟成の進んだものまで、熟成の段階ごとに好みのタイミングで楽しむことが出来るので、チーズ好きには愛すべき存在かも!(個人的にはシェーブル大好きなので^^♪)


そんなシェーブルチーズの旬は、まさに今。春に出産を終えた山羊が美味しいミルクを出す時期にあたる春~夏に搾られたミルクから造られるチーズが上質とされているからなのです。

そしてもう一つには、シェーブル特有の酸味が、同じような酸をもつ爽やかな白ワインと好相性ということも、夏向きチーズと言われる理由と言えそう。シェーブルチーズとキリッと冷えた辛口の白ワインの組み合わせは、まさに今からの時期ならではの楽しみですものね♪


さて。
今回は中でも、白カビで覆われたタイプ、サント・モール・ブランを使ってキッシュを焼きました^^

「シェーブルチーズとズッキーニ、タイムの香りのキッシュ」

シェーブルチーズ特有のクセは加熱すると和らいでミルクのクリーミーさが際立つので、バゲットなどに乗せてトースターで焼き、はちみつを掛けて頂くのも美味。
更に、ひと手間かけたキッシュならご馳走感アップで、ホームパーティーなどにもおススメです。

この一品で、白ワインがススムことは間違い無し!ですし^^

シェーブルチーズそのままではあまり好まない小学生の娘も、このキッシュは大好物のよう。今回は料理のお手伝いをしてくれました!

混ぜて焼くだけのシンプル&お手軽レシピ。ご自宅でも試して頂きやすいと思いますので、簡単にご紹介しますね。

今回は18センチ四方の浅いタルト型を使いましたが、オーブン対応の型なら何でも大丈夫です。

1.パイ生地は冷凍のものでOK。型に合うサイズに2mm厚さで伸ばし、敷き詰めます。
2.具材は、新玉ねぎスライスをじっくりとオリーブオイルで炒め、同じく薄くスライスしたマッシュルーム、ズッキーニを投入。白ワインとタイムの枝を加えて蓋をして蒸します。全体にしんなりとしたら出来上がり。冷ましておきます。
3.アパレイユは、卵2個に生クリーム120cc、ナツメグ、塩コショウで調味しておきます。
4.2が冷めたらタイムの枝を取り除いて1の型に敷き詰め、刻んだサント・モールを適当にチラシ、3を流しいれます。
5.仕上げにトッピング。別にスライスしておいたサント・モールとズッキーニを綺麗に並べ、タイムの葉を散らして180℃のオーブンで25分焼き上げます。


キッシュは通常、タルト生地を使うのが一般的ですが、こちらはパイ生地タイプをチョイスしています。

その理由は、具材が野菜とシェーブルチーズのみというシンプルで繊細な組み合わせということと、チーズの風味をメインに味わうように薄手に焼き上げるので、生地が主張するタルト地より薄手のパイの方が美味しく仕上がるかな、と。

何度か色々と試した結果、全体的に軽く風味に仕上がるパイ生地に落ち着いています。
野菜を蒸す際にも加えたタイムが全体にふんわり香り、良いアクセントに。 シェーブルチーズの風味やコクが活きて、白ワインにピッタリのオトナのキッシュです♪


そんなキッシュと合わせるワインとして今回ご紹介するのは、同郷ゆえに相性の良さは太鼓判!ロワールの造り手、パスカル・ジョリヴェの「プイィ・フュメ」
フランス・ロワール地方と言えば、チーズだけでなく優秀なワインの生産地でもあります。

中でもロワール産のソーヴィニヨン・ブランを使った白ワインとシェーブルチーズは、「香りと香り」や「酸と酸」が調和する、まさに相思相愛の組み合わせなんですね♪


パスカル・ジョリヴェは、ロワール屈指の自然派の造り手。ロワール川を隔てて両岸にあるサンセールとプイィ・フュメに畑を持ち、土壌の異なる2つの地域でいずれも上質なソーヴィニヨン・ブランを仕立てているので、“ソーヴィニヨン・ブランの魔術師”とも言われている実力派です。

サンセールとプイィ・フュメ、どう違うの?と言いますと、サンセールがどちらかというとフレッシュで繊細なタイプに対して、プイィ・フュメは力強く複雑味のある印象。
味わいの違いで表現するとそんなところでしょうか。

例えば同じシェーブルチーズを使った料理でも、そのままスライスしてサラダ仕立てなどで頂く際はサンセールを、加熱してよりリッチな味わいの料理に仕立てる際はプイィ・フュメを、と選び分けられれば◎。

今回のキッシュにはプイィ・フュメが正解。プイィ・フュメならではのスモーキーな香りは芳ばしいパイ生地と相性が良く、ドライな後味が全体を引き締めてくれます。


まさにシェーブルチーズが旬の今から暑い夏の時期まで、普段の食卓で愉しめる組み合わせ。是非お試しになってみてくださいね♪



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2018年4月1日日曜日

アスパラとシーフードのエスニックサラダとNZリースリング【旬の食材4月】

みなさま、こんにちは♪

東京都心では、まさに桜前線が通り過ぎようとしている今週末。昼間は半袖でも過ごせるような陽気に、すっかり春の訪れを感じますね。

さて。
エノテカ・オンラインで毎月旬の食材とワインとのマリアージュをご紹介している特集、その名も「旬の食材」。4月は「アスパラガスとリースリング」ということで、今回のテーマはこちら、鼻に抜けるような独特の香りと甘みが魅力のグリーンアスパラです♪


その昔、私が育った環境ではアスパラと言えばグリーン、ホワイトは缶詰と決まっていました。しかも、グリーンアスパラも輸入品が主でしたから、国産ものなどほとんどお目にかからなかったなぁ…と記憶しています。

国産のアスパラも普通にスーパーでお見かけするようになった昨今、その頃のアスパラのイメージを思うと、弾けんばかりの瑞々しさと豊かな香りには別次元の幸せを感じるのは私だけではないはず…!?


さて、今回そんなグリーンアスパラに合わせるのは、白ワインの中でも「高貴な品種」と言われるリースリング。

ちょっと脱線して、ワインのお話から。。。

このリースリング「高貴な品種」などと言われますが、その理由ご存知でしょうか。

リースリングには、ブドウ自体に強い個性があるので、シャルドネなど他の白ワイン品種のようにマロラクティック発酵によって酸を押さえることも、樽熟成させることでバニラのようなアロマを付加することも相応しくないんですよね。一説では、この自らの個性のみで勝負する、いわば禁欲的とも言える純粋さが「高貴」と表現されるようになったとか。

そんな高貴な品種リースリングは、辛口から極甘口まで様々な個性をもつワインに仕立て上がりますが、中でも辛口のリースリングには今、ワイン専門家たちも「最も注目する品種」としてその名を挙げるほど、食前から食中まで楽しめる白ワインとして、世界各国で熱い注目が寄せられているのです。


今回ご紹介するのは、ニュージーランドの造り手、シレーニが手掛ける辛口タイプのリースリング、「セラー・セレクション・リースリング・マールボロ」

ニュージーランドの南島マールボロ地区のブドウを使用したリースリング。
ソーヴィニヨン・ブランの名産地で知られるマールボロですが、ニュージーランドの中でも冷涼で乾燥した気候と1000年以上掛けて醸成された土壌からは、ミネラルやハーブ香を感じさせるブドウが育つことから、リースリングの栽培にも適しているのです。

グラスに注ぐと、ライムやレモンなどの柑橘系の鮮やかな香りがパッと広がり、ほのかにバジルやリンゴなどのアロマも。
リースリングならではの華やかさ、伸びやかで硬質な酸、繊細なミネラルを備えつつ、後味にはほのかにトロピカルな甘味も感じます。

このワインは、リースリングの中でも言うなれば「輪郭のはっきりした」タイプ。こんな1本に料理を合わせるとしたら、是非エスニックをおススメしたいところ。例えばタイ料理のような、甘・辛・酸を兼ね備えた料理は、まさにピッタリです。

今月テーマのアスパラを使った一品、「アスパラとシーフードのエスニックサラダ」はいかがでしょうか^^♪

アスパラ、海老、イカ、紫玉ねぎをマリネし、仕上げにハーブをたっぷり乗せて頂く一品。

この料理は、マリネ液がポイント。エスニックをワインに合わせる時には、酸が強すぎても、辛みが強すぎても合いにくくなってしまうので、ワインに合うよう味を調整します。
魚介はもちろん、豚肉や鶏肉など肉料理でも万能に使えるソースなので、簡単にご紹介しますね。

・ピーナツバター(無糖)30g ・レッドカレーペースト小さじ1弱 ・はちみつ大さじ1 ・ライム汁1/2個分 ナンプラー大さじ1~2、オイスターソース、チリソース適量 ・すりおろしにんにく少々

材料はこれらを混ぜるだけ。オイスターソースやチリソースは味を見ながらお好みで。レッドカレーペーストのコクと辛み、はちみつの甘味、ライムの酸味、それらをピーナツバターがまろやかに包む、ワインに合うベースの完成です。

茹でたアスパラ、海老、イカ、赤玉ねぎ、刻んだパクチーをマリネ液に絡めて冷蔵庫でしばらく置いて馴染ませ、食べる直前にお皿に盛ったらパクチー、ディル、レタスのミックスを乗せて完成です。

独特の香りと甘味をもつアスパラとエスニックとの相性もバッチリ。この味付けが、「セラー・セレクション・リースリング・マールボロ」の華やかな香りと余韻に残るほのかな甘みとも同調し、クセになる味!ワインも進みます♪

まさに春から初夏にぴったりの爽やかなマリアージュ。アスパラが旬の今、是非お試しになってみてくださいね♪


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▽アスパラとリースリングの美味しい組み合わせは、こちらの「旬の食材」特集でもご紹介しています。是非ご覧ください♪


    
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2018年3月21日水曜日

「ハッピーを呼び込む」ワインで、気楽なランチタイム♪

みなさま、こんにちは♪

毎年、桜の開花宣言が出た途端に不安定な空模様に…
今年は例年より早い開花だっただけに、ここで一休みしてゆっくり北上してもらいたい…私のひそかな願い、果たして通じるでしょうか。。


さて。
あいにくのお天気の休日は、おうちで料理を作ってのんびりランチワイン♪

そんな休日の1本としてチョイスしたのは、エノテカに仲間入りしたばかりのコチラ!

エノテカのバイヤー陣が海外の展示会で買い付けてきたお手頃のヴァン・ド・フランス。ボルドーのアントゥル・ドゥ・メール地区で「マリー・エ・シルヴィー・クルセル」の名で2人の女性醸造家姉妹が手掛けるシリーズ「プティ・クルセル」です。

実はこの造り手は、あのロバート・パーカー氏も高く評価している実力派なのですが、こちらは、彼らの手掛けるシリーズの中でも、思わずクスッと笑ってしまうような可愛いエチケットが魅力なのです♪

今回ご紹介するのが、こちらの赤ワイン「ル・プティ・クルセル・レ・コパン」。

キャラクターは、ワイン名「Les copains(レ・コパン)=ともだち」をイメージしたワインの妖精でしょうかね…

きょとんとした顔でワインを差し出している感じが、何ともユニークでほっこりするようなキャラクターです。

ちなみに、こちらが「Les copines(レ・コピン)=ガールフレンド」という名の白ワイン。

よく見ると、ワイン名の誤ったスペルを訂正するようなユーモア溢れるエチケットなんです。エチケットとネーミングだけでもワインを囲む場が盛り上がるとあれば、ワイン好きが集まる気軽な会に持っていくにもぴったりの1本かもしれませんね。

彼らのホームページを見てみると、このワインに対する女性醸造家姉妹、マリーさんとシルヴィーさんの愛とユーモアが溢れています。

「飲み手をハッピーにしたい!」そんな想いが詰まったワインなんだということを知る、とても素敵なページなので、是非ご覧になってみてくださいね。↓
http://www.lepetitcourselle.com/en/


さてさて。
前置きが随分長くなりましたが…

今回の「プティ・クルセル・レ・コパン」は、厳選したブドウをスチールタンクで発酵させ、コンクリートタンクで醸造するという造り。これは、ワイン造りにおいて樽の香りが付くことを極力避け、あくまでも果実の純粋な風味を大切にするというこだわりのスタイルだそうです。

テイスティングすると、まさにピュア!果実そのものの風味が口一杯に広がる、スムースで嫌味のないスタイルです。とはいえ、ワイン好きが満足する飲み応えも備えているあたり、プロもお墨付きの実力派たる所以でしょう。

お肉なら軽めの料理。たとえばローストチキンや焼き鳥なども良いでしょうし、軽い酸味はトマト系のお料理全般とも好相性。

一口口に含んだだけで、「あの料理と合うかな…」と色々思い浮かぶのは、まさにフードフレンドリーな証拠なのでしょう。難しく考える必要がなく、日々の選択肢に加えられるのが嬉しいところです。

今回は、ワインに若干感じるシラー種由来のスパイシーなニュアンスとタンニンが、マグロやカツオなど赤身のお魚とも合うと思い立ち、お魚料理を作ることに。

ワインのアロマをヒントに、生胡椒の塩水漬け「純胡椒」をソースのアクセントに使った、マグロテールのステーキです。


予想通り料理とワインがピタピタ♪
マグロテールの豊富な鉄分にはやはり軽めの赤が好相性ですし、醤油バターベースのソースに純胡椒のピリッとした風味と辛みがアクセントになり、ついついワインが進んでしまいます。

「飲みやすさと場を盛り上げるエチケットで、ランチワインや外飲みにはもってこいの1本!」と、ワインについての話に花が咲きました。

気取らず楽しめる「ハッピーを呼び込む」ワイン、普段の食卓で色々な料理と合わせてお愉しみください♪


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▽その他、1,000円台の美味しいヴァン・ド・フランス特集はこちら


    
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2018年3月6日火曜日

あさりのティエッラと清涼感溢れる白ワイン【旬の食材3月】

みなさま、こんにちは♪

我が家から見える早咲きの桜の借景が、今年もすでに満開を迎えています。本格的なお花見シーズンが待ち遠しいですね…。

さて。
エノテカ・オンラインで毎月旬の食材とワインとのマリアージュをご紹介している特集、その名も「旬の食材」。3月のテーマは「あさり」ということで、ちょうどその特集でご紹介するメニューを考えていたその日に、見事に“旬”なあさりに出会いました。

お魚屋さんも「身入りが良くなってきたよ!」という太鼓判の大振りのあさり、こんな出会いだけで、料理をすること(=晩酌も込み込みで!笑)が楽しみになります。


旬を迎えた大振りのあさりは、身もスープも残さず味わえるメニューで頂きたいところ。本日は、南イタリア、プーリア州の郷土料理のひとつ「ティエッラ」で決まりです♪


あさりとじゃがいも、お米などを重ねてオーブンでじっくり焼き上げるという、決して派手ではない、むしろ見た目的には地味と言い切れる料理ですが、、、
そういう地味なものこそ、実は驚くような美味しさが隠れている!最初にこのティエッラを食べた時そんなことを感じた、思い出の一品です。

現地では近海で獲れるムール貝を使うのが主流ですが、日本で手に入りやすいあさりだけでも十分美味しく作れるので、ご紹介しますね。



本来はテラコッタの浅鍋で作る料理ですが、我が家はパエリャ鍋を使用。テラコッタ鍋よりも水分が蒸発するので、少し調節しながら焼き上げるのがコツですが、オーブン対応の耐熱容器であれば気軽に作れるのも嬉しいところです。

今回は、あさりに加え、同じく春に旬を迎えるグリーンピースも入れて、春らしく…と思いましたが、焼きあがれば茶色一色です。。。笑


作り方を簡単に…

1.フライパンに、にんにくのみじん切り、薄切りの玉ねぎを入れて軽く炒め、洗ったあさりとたっぷりの白ワインを加えてあさりの口が開くまで加熱します。

2.あさりの口が開いたら、飾りにする数個を残して殻から外して、スープと身に分けておきます。(この時点でスープの塩気を丁度良いと感じる位に味を調整)

3.じゃがいもはメークインやいんかのめざめなど煮崩れしにくい種類を選んで皮を剥き、3ミリ程度の薄さにスライス。トマトも同様に3ミリ程度の薄さにスライスします。

4.パエリャ鍋に、じゃがいも、トマト、あさり、生のお米、ペコリーノ・ロマーノチーズの擦りおろし、イタリアンパセリを適当に重ね、最後にじゃがいもで蓋をするようにします。

5.最後に、わけておいたスープを具が隠れる程度に注ぎ入れます。(水分が蒸発しやすい薄手の鍋の場合は水の分量に注意です)

鍋をアルミ箔で多い、200℃のオーブンで20分焼き、その後アルミ箔を外してさらに20分。飾り用のあさりは仕上げ数分前に上に乗せて焼き上げます。


お皿に盛り、カリッと香ばしくローストした香草パン粉を振りかけて頂くと、香ばしい香りとあさりの旨味がフワッ!と広がり、そして何と言っても、あさりの旨味を吸収し尽くしたじゃがいもやお米の美味しさたるや!ペコリーノチーズの風味と塩気も良い仕事をして、得も言われぬ美味しさなのです。

これはもう、間違いなく白ワインが欲しくなる一品♪

合わせるワインは、同じくプーリア州のシャルドネ「ピエトラビアンカ」をセレクト。名門アンティノリが太陽が燦々と注ぐプーリアの地に惚れ込み土地を購入、完全オーガニック栽培のブドウで仕立てた上質なシャルドネです。


ふっくらとした果実味とミネラル感、ほのかな塩味がティエッラの滋味深い魚介や野菜の旨味と好相性なのですが、この土壌由来のほのかに感じる塩味というのがポイントで、魚介類を使った料理とはまさに綺麗なマリアージュを魅せます。

溢れる清涼感と飲み手を優しく包み込むようなバランスの良さを兼ね備えたシャルドネと、あさりを使った滋味深いオーブン料理、ティエッラの美味しいマリアージュ。

あさりが旬の今、是非お試しになってみてくださいね♪


▽本日ご紹介したワインはコチラ

▽あさりとワインの美味しい組み合わせは、こちらの「旬の食材」特集でもご紹介しています。是非ご覧ください♪


    
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2018年2月20日火曜日

レモンの香りの春巻きとプロセッコ

みなさま、こんにちは♪

今日は日差しが届いて、穏やかな空模様の東京都心。我が家のテラスの寄せ植えたちも冬から春の植物に植え替えを済ませて、いよいよ春待ちモード。色とりどりの植物に囲まれるだけでも、気分が上がりますね♪

さて…
季節が春めいてくると飲みたくなるのが、スパークリングワイン。

冬場は飲み応えあるシャンパーニュが美味しく感じるものの、陽気が良くなると喉越し爽やかなスパークリングが欲しくなる…ということ、あるのではないでしょうか?

そんな軽やかなスパークリングのお供には、作って簡単、つまんで美味しい!レモンの香りが爽やかな春巻きをどうぞ^^♪



春巻きって本当に便利なおつまみ!巻いて揚げればOKな主婦の味方という事情はさておき。。笑

揚げたてサクサクの時ももちろん美味しいのですが、ある程度時間が経ってしっとりと皮と中の具が落ち着いたところもまた違った美味しさがあるので、パーティーメニューとしてもテッパン料理ですよね。

私がワインを囲むパーティーでよく作るのが、レモンを使ったおつまみ春巻き。


春巻きの具の中にレモンの皮をほんの少し忍ばせると、スパークリングワインや白ワインの柑橘系のアロマと見事に同調!一口食べた方も、「あれ?この香り・・・」と、その意外性で話題も弾むのです。


今回は
・海老&モッツァレラチーズ&アンチョビ&黒胡椒(三角形のもの

・生ハム&そら豆&カッテージチーズ(スティック状のもの)
をご紹介しますね。


こちらが海老の方の巻く前です。


レモンの皮は重ねた具の上に薄くスライスしたものをパラッと乗せて。

春巻きの皮は3等分に細長く切ったものを用意して、手前から三角形にパタンパタンと折っていくだけです。巻き終わる2折り前にバジルの葉を入れ込むと、揚げた時に葉が外側からワンポイントになり、ハーブの爽やかな香りも♪


そして、こちらが生ハムの方の巻く前です。

レモンの皮は刻んだ生のそら豆とカッテージチーズを合わせたフィリングの中に摩り下ろしておきます。カッテージチーズはクリームチーズでもOK。より滑らかでリッチな仕上がりになりますので、お好みで♪

春巻きの皮は1枚の下1/3程を折っておき、その上に生ハム、フィリングを細長く置いたら左右と上端に水をつけて巻き込み、最後に指できゅっと左右の皮を押してくっつければ完成です。


どちらも、180℃ほどの油で色よく揚げて完成。
塩気がほどよく効いているので、そのまま頂きます。

中を切ってみると…


そら豆が色鮮やかですね♪
揚げてしまうとレモンの姿はどこへやら、ですが…食べるとしっかりと香りで存在感を示します。

海老の方がより鮮やかに。生ハムの方は全体にふんわりと香るので、その違いもまた楽しいものです。


今回合わせたワインは、アレグリーニの「コルテ・ジャーラ・プロセッコ・ミッレジマート・ドライ」

ヴェネト州No.1ワイナリー、アレグリーニがグレーラ種(プロセッコ)で造るスパークリング。日本でプロセッコ人気が高いことを受けて作られ、昨年初入荷したアイテムです。

プロセッコならではのフルーティーでライトな飲み口。雑味が無くフレッシュな果実の甘味と花のような華やかな香りが楽しめます。スイスイ飲める軽やかさが、爽やかな季節にピッタリな1本とも言えますね♪


もともとプロセッコで造るスパークリングは合わせる料理やシーンを選ばないのが良さと言えますが、レモンの香りが爽やかな春巻きとは、食感や香り、軽さも全てが好相性。これはもう、ワインが進みます♪

この春は、美味しいおつまみ春巻きとプロセッコで、ワインライフを楽しんでみませんか^^♪


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